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背番号0(前編 中)野球少年版(寺田ヒロオ)

背番号0(前編 中)野球少年版の表紙

友情、努力、正義……。 当時の少年たちは、この作品から多くのことを学んだ。 【あらすじ】 漫画家のノンキ先生の家で行われる、「初夢お話会」の前日の晩、ゼロくんと妹のキミ子ちゃんは、みたい夢の絵を枕の下に敷いて眠るが、何もみることができないまま朝になってしまう。お話会に行ってみると、そこに集まったみんなも夢をみれなかったようだ。すると、ノンキ先生は自分のおじさんにどんな夢でもみれる機械をつくった夢博士がいることを思い出し、博士の研究所にみんなを招待することにした。 到着したみんなはみたい夢をみるため、さっそく研究所の装置で眠りにつくが、突然の轟音に飛び起き外を見ると、装置は地球を離れ宇宙を彷徨っているのだった!宇宙服を着て元気よく外に繰り出したゼロくんたちZチームは、当然とばかりに野球を始めるが……。(第12話 宇宙の旅行とこびとの国の巻より) 【解説】 漫画家の聖地「トキワ荘」で「テラさん」の愛称で慕われた寺田ヒロオ。 真っ先に思い浮かぶ代表作は『スポーツマン金太郎』と本作『背番号0』だ ろう。どちらも読者(子どもたち)の事を第一に考えられた傑作だ。 おとぎ話の登場人物がプロ野球で大活躍する華やかな設定の『スポ金』 に対し、『背番号0』はどこにでもいるような野球少年「ゼロくん」を主 人公に据え、家族、友達、学校、町内といった日常を描いた生活漫画だ。 ときには間違いもするし失敗もする、身近な主人公だからこそ伝えられ る事があると、テラさんは考えたのだろう。ゼロくんと仲間たちから発信 される、スポーツマンシップの爽やかさと友情の大切さは人気を呼び、芳 文社の「野球少年」で5年もの長期に亘り連載。同誌廃刊後は「少年サンデ ー」→「学年誌」→「ボーイズライフ」と掲載誌を移しながら連載が続けら れた。本書は作品の原点といえる「野球少年」連載分を全て収録した初の完 全版である。 テラさんの漫画観が100%反映された快作を是非楽しんでいただきたい。 野球少年だったあの頃の気持ちを思い出せるはずだ。 作者は寺田ヒロオ。 出版社はパンローリング。 現在1巻まで刊行。 読者評価 3.57 / 5。