
民族博物館に展示していた南米小部族の木彫り像は、何物により盗まれた。この像は、右耳にわずかな傷があって、少しかけている。しかし、盗まれた翌日に、耳のかけていない像が博物館に返却された。そして、木彫り像のつくり手として知られる芸術家、バルタザル氏のガス中毒死亡事故など、一連の不思議な事件が起こる。不審に思って捜査に乗り出した少年タンタンは、命が狙われるようになり、悪党との知恵くらべが始まる。 南米のサンテオドロスに上陸したタンタンは、銃殺刑にかけられたが、革命によって助けられ、アルカサル将軍の副官となる。悪党の追跡がつづく。タンタンは、石油利権をめぐる陰謀に巻き込まれて、アルカサル将軍の信頼を失う。タンタンは牢屋に入れられたが、また救助され、先住民のアルンバヤ族の地を訪ねる……。 次から次へと展開されたスリリングなストーリーと、表現力豊かな絵からなるタンタン大冒険の世界をたっぷり楽しめる一冊である。 福音館の「タンタンの冒険旅行」の16冊目となる。 作者はエルジェ / 川口恵子。 出版社は福音館書店。 現在1巻まで刊行。 最新刊発売日は1998-09-16。 読者評価 3.65 / 5。