
「私にとって消滅とは、永遠の解放だった」人間不信から内向的になり、大学にも通わずアパートの一室に引きこもった彼は、何もかも捨てていっそのこと押入で暮らしたい、いや押入そのものになってしまいたい、と自殺願望にも似た思いを抱いていた。そしてある日…、男の顔は小さな押入れ然となっていた…。アパートも追い出され、ホームレスとなり果て、淪落の世界のなかに浸り、彼の人生は彷徨の末、何処にたどり着くのであろうか?絶対的孤独を究極まで突き詰め、或る一人の男の数奇な運命を、版木にたたきつけるようにして描いた問題作、遂に完成!! 作者は藤宮史。 現在1巻まで刊行。 読者評価 3.54 / 5。